対象機器:ネットワークカメラ
製品仕様書やカメラ設定項目などに記載の用語についての説明
◆カメラ用語 サンプルモデル:JS-CW4064M
分類 仕様 ■説明
イメージセンサ 1/2.3インチ イメージセンサ(映像素子)の仕様。一般にCMOSとCCDがあるが、このカメラはCMOS。
12MP [12MP]というのはイメージセンサのスペック上の総画素数。1/2.3インチ≒7.7mmのセンサー。
CMOS センサ センサー全体では12MP分のスペックがあるが、映像に使用しているのは約8.6MPということ。
画像解像度 最大 2944 × 2944 計算すると約867万画素。製品仕様の[8.6MP]というのはここから。
総画素から「サイズを指定し綺麗な部分を四角く取り出している」部分が有効画素数に相当する。
走査方式 プログレッシブスキャン 一度に画像の全てを描画する形式。⇔インターレース(奇数列と偶数列に分けて順番に描画)
レンズ f=1.6mm f=1.6mm レンズの「焦点距離」 魚眼タイプなのでfは非常に小さい数値になっている。
固定焦点レンズ 固定焦点レンズなのでfは固定だが、バリフォーカルならば[f=3.0~13.5mm]等、範囲のある表記になる。
F2.0 数値が低いほど広角レンズ(広範囲)、数値が高いほどズームレンズ(狭い範囲を拡大)
F=2.0 F値(絞り値・明るさ)。数字が小さいほど光を多く取り込める=明るい。
一般的な指標として[1.4=非常に明るい/2.0=標準的に明るい/4.0=暗所には不適]などが挙げられる。
画角 水平:約180度 レンズが捉えられる視界の角度。
垂直:約180度 いわゆる360度カメラ(全方位カメラ)の為、有効画角は縦横180度。半球をカバーしている形状。
対角:約180度 一般的なカメラでは[水平:約31~91度/垂直:約17~49度]など、数字が小さい方が拡大となる。
対角画角は水平は横、垂直は縦、対角は斜め。(一般に対角画角は用いず、縦横で十分判別可能)
最低被写体照度 カラー:0.3 lx @F2.0 lx(ルクス)は明るさの単位。指標は[晴天屋外=10,000lx/オフィス室内=400lx/月明かり=0.1lx程度]
白黒:0 lx (赤外線 LED 点灯時) 一般に、人の顔が判別できるには1~3lx程度の明るさが必要と言われている。
F=2.0の絞りで0.3lxあればカラー撮影可能。かなり暗いが夜間で街灯があるくらいの明るさに該当。
白黒(夜間)モードでも、赤外線LED照射時は完全な暗闇でも撮影が可能。(0lx)
夜間モードでも、全く光や赤外線LEDの照射が無い暗闇の状況では撮影が出来ない。
ダイナミックレンジ 120dB (True WDR) 一度にセンサが判別可能な(最も暗い場所)と(最も明るい場所)の差を対数で示したもの。
この数値を広くとるのがいわゆるワイドダイナミックレンジという機能。
120dBは最大で100万倍の明暗差を一度に補正・撮影が可能ということ。
例)建物の出入り口付近で、外が白飛びしないようにしつつ、屋内の人物も暗くならないように撮影可能。
ちなみにTrueWDRは同フレーム(1枚の画像)の中で明るい部分・暗い部分をそれぞれ活かした画像を
同時に撮影し、機械上の合成で調整した映像を出力する機能。高性能・高負荷。
対して、D-WDRは1枚の画像をデジタル処理(明度・コントラスト調整)して表示。 簡易的・低負荷。
電子シャッター 自動/手動 (1/30 ~ 1/10,000) いわゆるシャッタースピード。1枚の画像を撮影するために、シャッターが開いてから閉じるまでの時間。
フリッカレス 数値が小さいほど短く、取り込む光の量が少ない=暗い画像となる。逆に、数値が大きいほど明るい。
スローシャッター (1/7.5, 1/15) 1/30秒=光をたくさん取り込み、暗い場所でも明るく映りやすい。ただし、動く物はブレる可能性。
1/10000秒=光を一瞬だけ取り込みむため暗めの画像となるが、素早い被写体でもブレが少ない。
※特に1/30秒未満の遅めのシャッタースピードはスローシャッターと呼ばれる。
夜間撮影向きで、光量の少ない環境でも撮影環境改善が期待できる。
ただし、動く被写体(侵入者)や強い光(車など)による白飛びは苦手とするため、運用には注意が必要。
フリッカレスは蛍光灯等のちらつきを抑えるための設定。電気の周波数(東日本50Hz/西日本60Hz)と
シャッター速度と干渉してしまう場合、フリッカレスで照明と同期させることで軽減・回避が可能。
※ただし、LED照明などの場合は完全に消せない場合がある。あくまで軽減策として運用。◆カメラ用語 サンプルモデル:JS-CW4064M
分類 仕様 ■説明
デイ/ナイト機能 IRカットフィルタ (自動スイッチ) IRカットフィルターの自動切り替え機能。
IR(赤外線)カットフィルターはカラー撮影時は赤外線をカットして、自然な色再現を行うフィルター。
逆に夜間撮影時はフィルターを外し、赤外線を透過させて暗所でも撮影可能にする仕組み。
人間の目と違い、カメラ(イメージセンサー)上では赤外線(長い波長)をより多く受け取るため、
そのままの画像では全体が赤みがかって撮影される。この時、赤外線をカットするフィルターを
通すことで、人間が見ている色味に近いように映像の撮影が可能。
※「赤外線」という文言から混同されがちだが、カメラ本体の夜間撮影時の赤外線LEDとは無関係。
赤外線照射距離 最大 約15m 赤外線の照射可能距離。仕様書の15mは目安値で、環境や反射物・遮蔽物等により変動する可能性あり。
この射程内にある被写体に対し赤外線を照射し、反射した光をカメラが捉えることで、
光のない環境で夜間撮影が可能という仕組み。(人間の目が見える仕組みとほぼ同じ)
カメラの正面に白味の強い壁面や鏡・ガラスなど、光を反射しやすい素材がある場合、
戻ってくる赤外線の反射が強くなりすぎて、映り込みや白飛びが発生する場合がある為、注意が必要。
逆にこの範囲内に被写体が存在しない(高い位置から地面を撮る等)場合、赤外線が拡散してしまい、
白い泡や水玉のような映り込みが発生するため、反射物のない環境への設置に関しても注意が必要。
機能 ホワイトバランス (AUTO, マニュアル, プリセット) ホワイトバランス:白を基準とした色味・色温度の調整。基本的には「オート」で運用可能。
シャープネス (JSS遠隔監視システムからのみ操作) 環境により色味に違和感が出る場合に手動で補正をかけることで、実際の色味に近づけることが可能。
霧補正 シャープネス:画像を「くっきり」させる機能。強すぎる補正の場合、しゃぎしゃぎした画像になる。
2DNR (常時ON)/3DNR (レベル設定可能) 人の顔や車のナンバープレートなどの判断に際し、強めの設定を推奨するケースあり。JSS遠隔監視システムからの遠隔監視でのみ調整可能。
プライバシーマスクゾーン 霧補正:白もやがかかるような被写体の際に、色味をすっきり補正する機能。
動体検知 2DNR/3DNR:デジタルノイズリダクション(除去)機能。主に夜間撮影に適用。下記の通りの違いがあり、併用可能。
タンパリングアラーム 2DNR:その画像内で周囲と比較しノイズを補正する。動きにも対応できるが、文字がぼやける可能性あり。
トリップゾーン 3DNR:連続撮影した前後の画像と比較し、ノイズを補正する。静止物には高精度な半面、素早い動きは苦手。
ヒートマップ プライバシーマスク:撮影時、撮られたくないエリア(金庫や更衣所など)を指定し覆い隠すことが出来る機能。
オーディオ検出 動体検知:いわゆるモーションセンサー機能。指定したエリア内で、動きがあった物に反応する機能。
オーディオアラーム タンパリングアラーム:いたずら防止機能。レンズをスプレー等で塗りつぶされた際などに、異常発報が可能な機能。
トリップゾーン :指定のエリアへの出入り(設定した境界の越境)を検知して発報・録画等が可能な機能。
ヒートマップ:撮影範囲のうち、動きの多いエリアを、遠隔監視ソフト上から視覚的に表示可能な機能。
防犯と言うよりは来客の興味関心や集中度など、マーケティング用途に用いる場合が多い。
オーディオ検出:カメラに内蔵/外付けのマイクが異常な音などをとらえた時に、異常発報が可能な機能。
オーディオアラーム:事前に設定した.wavや.mp3の音声を、他のイベント検知にあわせて再生可能な機能。
各種の検知機能と組み合わせて、「侵入者に対しサイレンの音で警告」「アナウンス再生」などと言う設定が可能。◆カメラ用語 サンプルモデル:JS-CW4064M
分類 仕様 ■説明
画像圧縮方式 H.265, H.265(HEVC):圧縮効率が高く、同じ画質ならデータ量をH.264の「約半分」にできるという圧倒的なメリットあり。
H.264 (MP) 同容量比で単純に録画可能時間が2倍に伸びる・通信帯域の負荷が下がる・ネットワーク転送に有利など、利点は多い。
M-JPEG ただし、普及率はH.264より低く、PCや再生機器にてコーデック対応してないことがある。処理負荷も高め。
H.264(MPEG-4):監視カメラで最も普及している圧縮方式で、互換性と安定性が強い。
H.265と比較して圧縮率が低くデータ量が大きくなりがちだが、信頼性の高い圧縮形式。
MP(メインプロファイル)として採用されており、標準的な運用時の想定プロファイル。
M-JPEG:動画を「連続したJpeg画像」として保存する形式。圧縮率は低くデータ量が多いが、
データが1フレームごとに独立している。現在は上記圧縮方式の普及により、用途は限られる。
ビットレート制御 H.265 : CBR/VBR CBR:固定ビットレート制御。使用する容量が一定の為、録画期間や使用するデータ量の予測が容易。
H.264 : CBR/VBR ただし、動きが多い場面では帯域不足・逆に動きの少ない場面では被写体に対し過剰など、小回りの利かない側面もあり。
「工場なので6ヶ月の録画が必須」などの期間が決まっている運用に対し、特に有効な設定。
VBR:可変ビットレート制御。動画内の動きの状況に応じて、変化が多い時はデータ量を多く・少ない時は抑えて効率的に運用が可能。
「昼間は人が多いけど夜間は誰もいないオフィス現場」などにおいて無駄を省いた運用で、容量の節約が可能。
ただし「どのくらいのデータ量になるか」や「録画可能期間」の予測が立てにくく、回線状況等により帯域不足となるケースには不向き。
※実際の運用では「録画期間重視=CBR」「映像品質重視=VBR」の傾向が強い。
最大フレームレート 30fps : 2944 × 2944 最高解像度の時、30fpsまで対応可能。(FPS=1秒間に表示するコマ数)
15fps : 2944 × 2944 (WDR) ただし、WDRを有効にしていると、1フレームに明暗2種類の画像を組み合わせるため処理負荷が増え、
フレームレートは半分の15fpsまで低下する。
30fpsなら人の目で見てもスムーズ、15fpsになるとややカクつきが出るが、防犯用途では十分なレベル。
※WDRは明暗差を抑えるメリットがある一方で、フレーム数が減るという制約がある。
音声圧縮方式 ADPCM ADPCM(Adaptive Differential PCM):標準的な音声圧縮方式。データ量を抑えつつ、比較的明瞭な音声が得られる。
G.726 G.726:ITU-T規格の音声圧縮。ビットレートを16/24/32/40kbpsから選択でき、帯域幅の節約が可能。
G.723 G.723:低ビットレート(5.3kbps / 6.3kbps)での音声伝送に特化。音質は落ちるが、通信帯域が非常に狭い場合に有効。
G.711u-Law G.711(u-Law / a-Law):非圧縮に近い高音質方式。64kbpsで伝送するためデータ量は多いが、遅延が少なくクリアな音声品質。
G.711a-Law - u-Law:主に北米・日本で利用される方式
- a-Law:欧州で利用される方式
対応解像度 2944 × 2944, 2208 × 2208 最大スペックのフル解像度(2944 × 2944)
2944 × 1472, 1472 × 1472 half解像度(2944 × 1472, 768 × 384)
768 × 768, 736 × 736 ⇒データ量を抑えるための縮小処理(主にビニングやスケーリング)により生成。
768 × 384 低解像度:低速度運用やレコーダー上の分割画面にて主に使用。データ量削減の為。
ストリーミング数 4 「最大4種類の異なる映像出力の設定が同時に可能」という意味合い。(解像度・圧縮方式・ビットレートなど)
同時配信可能で、用途により使い分け可能。
録画・監視(単画面・分割表示)・PCからの遠隔監視・スマートフォンからのモバイル監視など。
利用環境や端末に合わせて最適なストリームを振り分けられるため、効率的に帯域やストレージを使える。
ONVIF対応 Profile S, T (ver21.06) Onvif Profile S/T対応(2021年6月版仕様準拠)
21.06の数字はバージョンの数字。数字は2021年6月版という意味。
Profile S:監視・録画でもっとも普及している基本プロファイル。H.264圧縮。マルチキャスト、PTZ制御などに対応。
Profile T:H.265圧縮や高度な映像制御(WDR、メタデータ、イベント制御など)に対応。いわば「Profile Sの進化版」。◆カメラ用語 サンプルモデル:JS-CW4064M
分類 仕様 ■説明
イーサネット RJ45 (10/100 BASE-T) RJ45(イーサネット端子):LANケーブル用の標準コネクタで、「LAN端子」「ネットワーク端子」とも呼ばれる。
10/100BASE-T( 10BASE-T:最大10Mbps / 100BASE-T(Fast Ethernet):最大100Mbps)
今回の仕様では 10/100対応 なので、1Gbps以上の速度には非対応。監視カメラ用途では数Mbps程度で十分なため、問題なし。
100Mbps以上対応=Cat6/6A/7など上位規格のケーブルを用いても、速度は上がらない。
※シールド等を内蔵している場合、ノイズ改善などに影響ある可能性はあり。
オーディオ入出力 入力 (ライン):×1 ライン入力:外部マイクが接続可能。ライン出力:外部スピーカーに接続可能。専用の端子より。(ライン運用の為、別途アンプ機能必要。)
出力 (ライン):×1 マイクは録音用途。双方向の会話を想定したものではなく、現場の音声や破裂音などの確認用。録音音声は遠隔監視にて視聴可能。
スピーカーは音声発報用途。威嚇音やアナウンスなどに使用可能。
内蔵マイク 1 内蔵の簡易マイクが1つついている為、音声入力に関しては外部マイクが無くともサポート可能。
本格的・高品質な運用は高品質なマイクを推奨する場合も。
アラーム入力 1TTL, NC/NO Programmable, 入力方式:TTLレベル、1系統、NC/NO切替可能、しきい値 4.3V(NC)/0.3V(NO)、DC5V
4.3V (NC) または TTLレベル(DC5V基準)の入力端子が1系統。ドアセンサーや赤外線センサーなどの外部センサーを直接接続可能。
0.3V (NO) threshold, DC5V NO(Normally Open/常時開):通常(0.3V)は開回路、異常時(0.3Vを上回る)に閉鎖。
NC(Normally Closed/常時閉):通常(4.3V)は閉回路、異常時(4.3Vを下回る)に開放。
想定接続:無電圧接点対応。外部のスイッチやリレーをそのまま接続可能。
※外部から電圧を印加しないこと(12V/24V信号はリレーで絶縁変換して使用)
TTLレベル(DC5V基準)=「0VならOFF」「約5VならON」と判定する5V基準のデジタル信号規格の形式。
アラーム出力 トランジスタオープンコレクタ, トランジスタオープンコレクタ:スイッチのようにON/OFFを制御できる出力端子。
最大負荷:30mA, 最大定格 DC5V 外部電圧は最大DC5V、負荷電流は30mAまでの無電圧接点出力に対応。リレーやブザーを鳴らす時は中継回路が必要の場合あり。
使用温湿度範囲 -30℃ ~ +50℃ (湿度 ~90% 結露なきこと) 「-30℃ ~ +50℃ 、かつ湿度90%までの環境ならば通常運用可能。ただし、結露していないことが条件。」という意味
温度そのものには問題がなくとも、機器内外の温度差により結露が発生した場合などは故障の原因となる場合あり。
電源/消費電力 ACアダプタ:0.94A/最大 約11.3W, ADアダプタを使用時は12V/0.94Aにて運用可能。最大消費電力は11.3W
PoE (IEEE 802.3af, Class 3)/10.6W PoE(IEEE 802.3af,Class 3)にも対応しており、最大消費電力は10.6W
PoE(IEEE 802.3af,Class 3)は15.4Wまでの給電能力。LANケーブルを使用し、 一般的なPoEスイッチで使用可能。
より上位の規格(PoE+(IEEE 802.3at等)は後方互換性を持っている為、問題なく利用可能。
IP等級/IK等級 IP67/IK10 IP67(Ingress Protection)
6:防塵等級6(粉塵が内部に侵入しない完全防塵仕様)
7:防水等級7(1mの水中に最大30分間沈めても内部に浸水しない)
→ 屋外設置や粉塵環境でも安心。完全防水ではないため、水中での運用は不可。
IK10(Impact Protection)
耐衝撃保護等級の最高レベル。
20ジュールの衝撃(例:5kgの重りを40cmの高さから落下させる)に耐えられる。 破壊行為や落下物などに強い。